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本人尋問×2

先週は、火・木・金と証拠調べ期日をこなしました。
はっきりいってつらかった。
特に、その準備に追われた先々週はなみの忙しさではありませんでした。


火曜日に行われたのはDV被害者の離婚事件。
いろいろエピソードもあるのですが、
DV被害者にとって一番大切なことは、自分の居場所をDV夫に突き止められないこと、
なので、ここまで。

*     *     *

木曜日は、これまでも書いてきている中国残留孤児訴訟の原告本人尋問。
この方、1977年に公開調査に付され、その時にお兄さんが名乗りを上げているのです。
ところが、厚生省の対応は「(親族に)文通を指示して、身元を確認させる」というもの。
厚生省自ら身元の確認のために尽力しようなどという姿勢はさらさら見えない。
そのまま1983年の訪日調査まで何の進展もなく、放っておかれたと言ってもいいくらい。
その間、原告本人は、というと、
「兄に、『帰国したい』との手紙を書いたら、それ以後、兄からの手紙は一通も来ませんでした」ということ。
厚生省の対応などは何も知らずに待ち続けていた。
ほんとは、厚生省の対応なんかも尋問の中で出せたらよかったんだけど、
原告本人は何も知らないから・・・
こういうのがうまく出せるのも尋問技術なのだろうか。日々精進(前にも書いたな。進歩なし・・・)

それと、4月になって国の代理人が変わった。
「身元も判明して、戦時死亡宣告も取り消されているんだから、中国のパスポートで帰ってくる必要はなかったんじゃないですか?」
は~・・・
これまでやってきた尋問が振り出しまで戻されてしまった感じ。
いきなり転勤させられて、いきなり反対尋問やらされる国の代理人もかわいそうだとは思うが、
記録はやっぱり読み込んできてほしいです。
(読んできてあの質問をしたのであれば失礼。ただ、もしそうならもうちょっと問題は深刻。)

*     *     *

金曜日は原爆症認定訴訟の原告本人尋問。
日本では、原子爆弾によって発症した病気(原爆症)について手当を支給する制度があります。
ところが、原爆症の認定申請をしても、次から次へと切られていくのです。
さすが厚生労働省。
理由は、その症状は原爆に起因したものではありません、というもの。
それは、被爆者の苦しみをあまりにも理解しなさ過ぎなのではないですか。
それで、その却下決定の取消を求めて行われているのが、原爆症認定訴訟です。

その原告本人尋問。私たちに与えられた主尋問の時間は40分。
一緒に尋問を担当していたK弁護士と20分ずつで、
K弁護士が前半の被爆の状況、私が後半の被爆による症状の尋問をする予定でした。
・・・ところが、
K弁護士の尋問が終わった段階ですでに40分を経過。
話の尽きない(長い)原告さんだから、注意しようって言ってたのに・・・
後半の私の尋問も、前半延びた分かなり急いだつもりなのに、予定通りの20分ほどかかり、
結局持ち時間を20分オーバーした60分間で終了。
この間、裁判長からは時間については特に何の言及もなし。
中国残留孤児訴訟の某裁判官ならこうはいかない。
「あと何分かかるんですか」「そろそろ切り上げて下さい」・・・
それに慣れてしまって、何も言われないのにびっくりしてしまった。よくない、よくない。

やはり被爆の惨状はいつ聞いても、何度聞いてもすさまじい。
それでも原告さんに言わせれば、
「あれは、あの場所にいたものしか分からない。こうやって写真を見せられるけれど、写真にはにおいがない。あのにおいがない。」
それでも、その体験を語り継ぐことには意味がある。


コメント

弁護士先生の仕事って、時に精神的な重圧が凄いのじゃないかなと思うことがあります。若手の先生が
「弁護士の所に幸せで仕方ないから聞いてください!って来る依頼者はいません。みんな問題を抱えているので、私達は気をつけないとその不幸に自分まで巻き込まれる事があります。弁護士の自殺率も高いですよ。」とおっしゃっていました。
頑張ってくださいm(__)m

私自身は依頼者の不幸に巻き込まれたことはないですが、依頼者との関係には四苦八苦しています。
ただ、精神的な重圧がすごいのはどの仕事でもあまり変わらないと思いますし、
弁護士の場合、最後はその事件を辞任する、という選択肢が残っていると思えば少しは気も楽かな、なんて思っています。
ノルマと人間関係に追われている会社員の方々の方が精神的にはきついのではないかと相次ぐ過労自殺事件なんかを見ながら思っています。

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某所(旧ブログを見ればすぐに分かります。このブログでもいずれすぐにわかります。)で弁護士をしています。このブログを開設した時点で7年目です。



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