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死なせないために

10日も放置してしまいました… すみません。

最近、いじめによる自殺が世間を騒がせています。

先生がいじめを助長、なんていうのは論外ですが、担任の先生や校長先生も含めてみんなで見て見ぬふりというのはすべからく起きたことでしょう。いじめが表面化すれば、その学校、その先生の評価が下がる。先生が見て見ぬふりをすればいじめは「なかったこと」になり、件数としては挙がらない…

教育活動を評価の対象にすることの弊害です。

政府は、いじめ半減、などという数値目標をあげていますが、見て見ぬふりをする件数が増えるだけで何の意味もないことがわからないのでしょうか。

…とまあ、時事問題も深刻なのですが、

私が弁護人を担当し、執行猶予付きの判決で確定した事件の被告人が、先日自殺しました。私と同年代の青年で、判決から約1か月後のことでした。

事件自体は、世間の耳目を集めるような事件ではなく、捜査当初から認めている事件で、特徴があるとすれば、ネットを利用した行為だったため被告人は遠方から京都まで連れて来られていたと言う程度でしょうか。

うつ病で休職している最中の犯行で、さらに、逮捕勾留されたことで拘禁症状が若干ありました。ですので、起訴されたその日のうちに保釈決定をもらって身柄拘束を解いたりとか、それなりに動いた事件でした。

遺書には、その犯した犯罪のことばかりが書かれていたそうです。

弁護人は、精神科医でもカウンセラーでもありませんので、できることは大きくないのかもしれませんが、あの日の接見がどうだったのか、とか、否認事件ではなく、事実関係をすべて認めている事件なので、毎日会いに来てほしいと言われても、なかなかそうはいかないのですが、それが良くなかったのではないか、とか、いろいろと考えてしまいます。

今回の彼にとって、従前の職場を失い、犯罪者として生きていくことはとても耐え難いことだったのかもしれませんが、遠方から何度も京都に足を運び、彼のために新しい職場を用意するなど、彼のために尽力していたご両親のことを思うと、いたたまれません。

よく「死んで詫びる」とか「死んで罪を償う」とか言いますが、私は、死んで罪を償うことはできないと思っています。生きることはつらいことかもしれませんが、生きていてこそ罪を償うことができると思っています。それを伝えきれなかったことが悔やまれます。

ご両親やお身内の方々には比ぶべくもありませんが、今回、自殺後に残された者の気持ちというものが少しだけ分かった気がします。

コメント

先日深夜に「よまわり先生」の講演をTVで放送してましたね。
思わず聞き入ってしまいましたよ。
とっちさんもご苦労が多い職業ですね。
救いを求められることが多いのでしょうね。
助けられなければ落ち込むだろうし、気苦労が絶えないものとお察しします。
悔やむ気持ちを持たれてるとっちさんを尊敬しますよ。

>路渡カッパ様
いつもと趣の違うエントリーでしたが、コメントありがとうございます。
ほぼ全ての方がトラブルを抱えて事務所にやってこられますので、
精神的にもしんどくなっている方はとても多いです。
ストレスの多い仕事ではありますが、ロドスタにはずいぶんと助けられています。

教育現場だけでなく、子供たちの間だけでなく、「イジメ」が社会的に拡大している気がします。
象徴的なのがネット。誰かが火をつけて、匿名の多数が事実関係の確認をとらずに叩く。なんてのが蔓延してきてるような。
ネットで受けた被害による裁判なんかも増えてるんでしょうか?

今はまだマスコミでとりあげられるだけマシだと思います。
私が小学生の時は「いじめは無いもの」として黙殺されましたから。
だから昔に報告されたいじめの件数が少ないんですよね…。
興味深い記事を見つけたのでURLをはりつけておきます。
いじめ調査:やる方が「悪い」は半数以下 希薄な罪の意識-今日の話題:MSN毎日インタラクティブ
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061107k0000m040168000c.html" rel="nofollow">http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061107k0000m040168000c.html
アレなことをいう子供はごくごく一部なんでしょうけど、呆れました。

>緑茶のふろく様
たしかに、いじめは子どもの世界だけのものではありませんね。
弁護士会の人権擁護委員会などというものにも入っていますが、職場でのいじめについての人権救済申立も一定の件数が寄せられています。
大人の社会でのいじめをなくすことができないのに、子どもに対してだけ、いじめをなくそうなんて言ってみても、子どもがしらけてしまうだけですね。
生まれた時から死ぬまで競争に追い立てられて、社会全体が殺伐としている中で、いじめだけをなくすことはできないと思います。

>緑茶のふろく様
追加です~
ネットによる名誉毀損等の裁判はいくつかはありますが、たくさんおこされているかと言われるとそうではありません。
やはり、発言者を特定するのがなかなか難しいのが現状だからでしょう。
ところが、ネット犯罪については、警察の捜査のためならプロバイダーも開示に素直に応じるので、次々と検挙されています。

>Zepp様
私の小さい時もいじめは黙殺されていました。
ただ、私が小さかったころは、クラスにいくつかある仲良しグループの1つに「いじめられっ子(いじめられがちな子)グループ」というのがあって、その子が孤独になることはなかったような感じがします。
今は、いったんいじめられだすと、周りの子が一気に離れていって、孤立を深めてしまってるんじゃないかな~なんて推測しています。

いじめですか・・小学校とか中学では確かにありましたね、結構酷いことしてたかも(反省)
今は陰湿になっているとか言うけど当時も結構酷かったと・・・あの頃は自殺って無かったですけどね。
中学を卒業して入った学校は馬鹿で不良の掃き溜めと当時は言われてた学校でしたが(少年院じゃないですよ(^^;)馬鹿同士、絆が強くてイジメなんて無い、今思えば理想的な学校だったのかなぁ・・
つらい経験をされたようですが、救った人も多く居るはずです、頑張ってください。

>ふっちゃん様
私も高校のときはいじめはあんまりなかったような気がします。
というか、そんなヒマがあったら勉強しろって感じの学校だったからかも…
今回のような件があると、これまでの件についても、
心までちゃんとケアできてるんかな~と思ってしまいます。

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某所(旧ブログを見ればすぐに分かります。このブログでもいずれすぐにわかります。)で弁護士をしています。このブログを開設した時点で7年目です。



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