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二巡目

今週は、東京出張をはさんでよく働いてます。

おかげで寝不足で、のぞみの中で酒も飲まずにあんなに眠れたのは初めてです。忙しいのは、ひとえに年末年始に何もせずにほうけていたせいですが…


さて、今日は、夕方4時過ぎから6時30分ころまで、2時間半の間、延々電話をかけ続けていました。その数およそ50本。

相手はもちろん(?)ヤミ金です。(ヤミ金については以前のエントリーを参照)

ひところにくらべて楽になったとはいえ、やはりヤミ金50件も相手に話をしていると気が狂いそうになってきます。私の事務所では弁護士ごとにブースが仕切られているのですが、そんな半引きこもり状態でできる仕事ではなく、事務局さんが大勢いる中にまじって電話をかけさせていただきました。

そして、50本かけてもまだ残っています…これは明日に積み残し。残りの約15本は、明日の朝のうちにかけてしまいます。だって彼らは朝に弱いからw


さて、このヤミ金だらけの依頼者も含めて、一度自己破産を経験した相談者が増えてきました。この方、弁護士会の消費者・サラ金法律相談で相談を受けた方ですが、その日の相談2件が2件とも、過去に自己破産の経験をした方でした。タイトルに二巡目と書いたのはそのためです。

ちなみに、もう1人の方については、生活保護の受給を申請中ということで、当面差押えを受けるようなものはありませんでしたので、あと2年程お待ちいただくことになりました。


いわゆる個人の自己破産というのは、免責決定とセットになって初めて意味があります。「免責」というのはその名の通り、支払いを免除することです。この免責決定が得られれば、以後、債務の支払い義務を免れることになります。

ただ、免責決定を得るにあたっては免責不許可事由というのがあって、それをクリアしなければ原則として免責を受けることができません。その中に、過去7年以内に免責決定を受けていないこと、というのがあって、一度自己破産をして免責決定を受けると、その後7年間は免責を受けられないことになるのです。


そして、その制限をねらって貸付をする業者がいるわけです…


ですから、二巡目の方が相談に来られると本当に困ってしまうことが多いです。任意での債務整理をしているときでも、最後は破産という選択肢が残っているかどうかで、やっている方からすればだいぶ違うのです。

別に正確な統計があるわけではなく、私の感覚ですが、私が弁護士になった2002年から2003年頃に自己破産のひとつのピークがありました。あと数年後、この方たちが「二巡目」としてやってくるのではないかと、最近真剣に思っています。そして、ちょっとびくびくしています。


その背景にあるのは、所得格差の拡大、二極分化、そして格差の固定化です。

自己破産をすると、それまでの借金がすべてチャラになる(財産もチャラになってしまいますが)わけで、経済的な更生をはかるにはこれほどの条件はないわけです。しかし、それでも下層からあがっていくことのできない社会になっています。雇用の問題や福祉の問題、住居の問題など、その要因はさまざまあるかと思いますが、要は、貧乏人は貧乏なまま、という社会になってしまっています。

そして、そういった下層にいる人たちは、ヤミ金も含めて、そういった下層の人々を食い物にして生きている輩の餌食になって、ますます困難を極めていく、というデフレスパイラルならぬ貧乏スパイラルに巻き込まれてしまっています。

その人の努力が足りないせい、という意見もあり、そういう意見ももっともだと思える部分もあるのですが、努力だけではどうにもならない、というのが、そういう方々と日々接していて感じる印象です。

自由競争社会とか、誰にでも機会は平等に与えられてるとか、はっきり言ってぜんぶウソ … ウソといったら言いすぎですが、現実から大きくかけ離れてしまっていることは確かです。

少なくとも、スタートラインは全然違います。

与えられる「機会」は雲泥の差です。

しかも、リセットはききません。

今年の年初に、年齢が若くなるほど自分の将来に希望を持てていない、という統計結果が出たというような新聞記事を読みましたが、それも納得です。


ヤミ金と話をしながら、この国の将来を憂いてみました。

コメント

 勝者として、六本木ヒルズ族にスポットライトがあたり、ジャパニーズドリームとして喧伝されています(小泉-竹中ライン=US's pets)。
 マスコミの責任大と感じます。大変とは思いますが、弱者の味方でお願い致します。

>親父様
「勝ち組」だろうが「負け組」だろうが、所詮は経済的に成功したかどうかに過ぎません。「負け組」だからといって人間としての価値を否定されたり、生きることを許されなかったりするはずはないと思います。
特に、このインターネットの世界をさまよっていると、「負け組」に対する攻撃が凄まじく、怖くなってしまうことがあります。マスコミの責任については同感です。

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某所(旧ブログを見ればすぐに分かります。このブログでもいずれすぐにわかります。)で弁護士をしています。このブログを開設した時点で7年目です。



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